2020年12月の中国製造業購買マネージャー指数（PMI）は51.9%である。

　一、中国製造業購買マネージャー指数の運行状況

12月、中国の製造業購買マネージャー指数（PMI）は51.9%で、前月より0.2ポイント下がったが、10ヶ月連続で臨界点以上にあり、製造業が順調に回復していることを示している。

企業規模から見ると、大手企業のPMIは52.7%で、前月より0.3ポイント下がったが、まだ臨界点を上回っている。中型企業のPMIは52.7%で、前月より0.7ポイント上昇し、臨界点以上にある。中小企業のPMIは48.8%で、前月より1.3ポイント低下し、臨界点より低い。

分類指数から見ると、製造業PMIを構成する5つの分類指数の中で、生産指数、新注文指数はいずれも臨界点を上回っており、原材料在庫指数、従業員指数、サプライヤー配送時間指数はいずれも臨界点を下回っている。

生産指数は54.2%で、前月より0.5ポイント下がったが、まだ臨界点を上回っており、製造業の生産の伸びがやや鈍化していることを示している。

新注文指数は53.6%で、前月より0.3ポイント下落しましたが、引き続き臨界点を上回っており、製造業市場の需要は持続的に改善されていることを示しています。

原材料在庫指数は48.6%で、前月と変わらず、臨界点を下回り、製造業の主要原材料在庫量が前月より減少していることを示しています。

従業員指数は49.6%で、前月より0.1ポイント微増となり、製造業企業の雇用景気はやや改善した。

サプライヤーの配送時間指数は49.9%で、前月より0.2ポイント下がり、製造業の原材料サプライヤーの納品時間が前月より少し遅くなったことを示しています。

二、中国非製造業購買マネージャー指数の運行状況

12月の非製造業ビジネス活動指数は55.7%で、前月の0.7ポイントを下回りましたが、引き続き高い景気区間にあり、非製造業は着実に回復しています。

業種別に見ると、建築業のビジネス活動指数は60.7%で、前月より0.2ポイント高いです。サービス業のビジネス活動指数は54.8%で、前月の0.9%を下回っています。業界状況から見ると、航空輸送、郵便、電信放送テレビ衛星伝送サービス、貨幣金融サービス、資本市場サービスなどの業界ビジネス活動指数は60.0%以上の高位景気区間に位置しています。飲食、不動産、生態保護及び環境整備などの業界ビジネス活動指数は臨界点以下に位置しています。

新注文指数は51.9%で、前月より0.9ポイント下落し、非製造業市場の需要の伸びが鈍化していることを示しています。業界別に見ると、建築業の新規注文指数は55.8%で、前月より1.8ポイント上昇しました。サービス業の新規注文指数は51.2%で、前月より1.4ポイント下落しました。

投入品価格指数は54.3%で、前月より1.6ポイント上昇しており、非製造業企業が経営活動に用いる投入品価格は全体的に上昇傾向にあることを示している。業種別に見ると、建築業の投入品価格指数は61.2%で、前月より3.7ポイント上昇した。サービス業の投入品価格指数は53.1%で、前月より1.2ポイント上昇した。

販売価格指数は52.3%で、前月より1.3ポイント上昇し、非製造業の販売価格は全体的に上昇し続けていることを示しています。業種別に見ると、建築業の販売価格指数は54.0%で、前月より2.7ポイント上昇した。サービス業の販売価格指数は52.0%で、前月より1.1ポイント上昇した。

従業員指数は48.7%で、前月より0.2ポイント下がっています。非製造業の雇用景気はやや後退していることを示しています。業種別に見ると、建築業の従業員指数は52.7%で、前月より1.7ポイント下がった。サービス業の従業員指数は48.0%で、前月より0.1ポイント上昇した。

業務活動の予想指数は60.6%で、前月より0.6ポイント下落しましたが、引き続き高位の景気区間にあります。業種別に見ると、建築業の業務活動予想指数は63.5%で、前月より1.7ポイント上昇した。サービス業の業務活動予想指数は60.1%で、前月より1.0ポイント下落した。

　三、中国総合PMI産出指数の運行状況

12月の総合PMI生産指数は55.1%で、前月より0.6ポイント下落しましたが、4ヶ月連続で55.0%以上の高い景気区間にあり、最近のわが国の企業の生産経営活動は回復しつつあることを示しています。